凍結精液の輸入について

種付け前の母馬の検査

凍結精液の輸入について

母馬は20歳と高齢なので、どれほどのリスクがあるのかが一番の心配だった。できる限りいろいろな人に聞いて回った。また、6月にお世話になっている獣医さんに妊孕性検査をお願いした。

私が聞いた人から言われたのは、

  • 当たり前だが、年齢と共に受胎率は落ちる。知り合いの繁殖家は、「20歳過ぎると種付けはできるけど、受胎率は落ちていく。23歳を越えるとつかなく(受胎しなく)なった。」と。Directorは「大丈夫。」と。商売だからといえばそれまでだが、頼もしい。
  • 「理論上、高齢馬は流産したりトラブルが起きる可能性も高い。」と獣医さん達。
  • 一方で、繁殖家は「一度受胎すれば、その後の大きなトラブルはほとんど経験ない」という人が多かった。
  • 繁殖専門の獣医さんは、「明確な数字はないが、日高のような馬産地では、毎年数%の妊娠馬が子宮動脈出で死んでいる。そんなことになるとは思いたくないが、始めにリスクは伝えておきたい」
  • 一番安全なのは胚移植。代理母のサイズに応じた仔馬が生まれる。デメリットは費用と出産までたどり着く可能性がさらに下がること。繁殖専門の獣医さんからも、別のフランスの馬の専門家からも言われた。
  • 日高で診療している別の獣医さんは、「日高の牝馬は何頭も仔馬を生むが、お宅の馬は2回目の出産ですよね。絶対はないけれど、試しても良いのではないでしょうか?」と。

任用性検査は、直腸検査で卵巣を確認し、子宮内膜の病理検査を行う。卵巣は触診では問題なさそうだった。病理検査の結果が出るまで1〜2週間かかった。結果は「子宮内膜炎(Grade IIA)」。獣医さんから詳しい説明を受けたが、正直よくわからなかった。結論としては、「妊娠の可能性はゼロではない」。ただし、「受胎して妊娠後期や分娩時にどのような状況になるかは、一般論だが年齢を考えるとリスクはある程度ある。」とのこと。文面は理解できたものの、やるやらないの判断の根拠になる具体的な可能性は明記されていなかった。上手くいかなかったときの獣医の立場を考えれば、理解できるが・・・。結局別の獣医にも結果を見てもらい、「リスクゼロは存在しないが、トライしても良いのでは」という言葉をもらって、迷いながら先へ進むことを決めた。この時点では、結局最後まで行くか半信半疑だったし、来年以降はさらに後手に回るだけだし、進めなければ何も始まらないことだけは分かっていたので。胚移植は、代理母をどう捜すか?本当に上手くいくのか?料金は大丈夫なのか?等を考えると、正直、積極的になれなかった。

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